本日で開院5周年を迎えました

本日で開院5周年を迎えました

本日11月15日にて、さっぽろ山鼻内科・糖尿病クリニックは開院満5周年を迎えました。院長の澤田享より皆様へご挨拶申し上げます。

私はこの当院がある場所に程近い所で生まれ、当院近所の伏見小学校に6年間通い、この山鼻地域で育って、通算30年以上山鼻地域で暮らしました。春にはこぶしの花が咲き、夏は緑深く、秋には黄金色に色づき、冬には銀色に輝く藻岩山を見上げる、山鼻という私のふるさとは自分の心の拠り所でもあり、生まれ育ったこのふるさとに何らかの形で力になること、恩返しすることを私はかねてからずっと夢見ておりました。そして、かつてこの地区のホームドクターとして親しまれた浅間医院があった南17条西17丁目に、縁あって当院を開院させて頂いたのが、今からちょうど5年前のことでした。

私は医学部を卒業後、北大第2内科に入局し、内科の病気の中でも「糖尿病」という病気は、現代では直接命にかかわることは無きにしても、その患者さんの心身の健康や寿命にとても深く結びついていること、糖尿病を診ることとは、その患者さんの肉体的部分のみならず精神的部分、さらにはその患者さんの暮らしや人生にまでも関わることなんだということを学び、大学病院や札幌市内・北海道内の専門病院や基幹病院で数多くの糖尿病患者さんの診療に携わって経験を重ねてきました。

5年前に当院が開院してしばらくの間は、正直にいって当院の存在が地域に認められていない、受け入れられていなかった所もあって、診療を開始してから何時間もの間、我々以外誰も院内に居なかったという日々もありました。しかし、そんな日々の中でも、私たちはどの患者さんにも真心をこめて接し、患者さんが抱える不安を取り除き、最後には笑顔でお帰り頂くということを大切にして毎日やってまいりました。また、山鼻に生まれ育った私としては、この山鼻の郷土に、来院された皆さんにも触れてもらいたいと思い、当院の書棚「こぶしの花文庫」には、札幌市電に関する本や郷土資料などを置き、病院の書棚らしくない感じのラインナップにするといった、要は「単に病気を診るだけでなく、地域の歴史や文化に触れたりもできる」ような場所になるような演出も心がけたりもしました。

開院して1年、2年という中で、本当はあれも、これもしたかったというのがありましたが、開院2年目の2020年に始まったコロナ禍のために、色々な目標や計画が棚上げになってしまいました。しかし、開院時から私と一緒に日々頑張ってくれている当院スタッフの皆、またこの界隈でいつもお世話になっているルゥ歯科さん、伏見温泉さん、札幌フーズウインドさん、CREAM&SIPさん、そして当院に日々お越しの皆さんがくれる笑顔のおかげで、どんなに辛いことがあっても何一つめげることなくここまでの5年間私はやって来れました。

当院・さっぽろ山鼻内科は「すこやかさをささえ こころに寄りそい このまちで暮らすよろこびをともに」という基本理念を掲げて開院からの5年間やってきました。皆さんの、とくに糖尿病をお持ちの方の健康をささえ、こころに寄りそうことは、この5年間当院一同の力で少なくともそこそこは達成できたと思っております。これからの6年目以降は、我々山鼻内科としてこの地域の中で躍動する、山鼻という場所で働いてよかった、過ごせてよかったと、我々も皆さんも各々が思えるような場面がもっともっとあれば良いかなと、あくまで私個人的にですが思っております。例えば地域の教室とか、イベントとか、何でも構いませんので、我々山鼻内科を巻き込んで頂けると私としては非常に嬉しいです。

以上、皆様へのご挨拶にかえさせていただきます。重ねまして、今後ともさっぽろ山鼻内科・糖尿病クリニックをどうぞ宜しくお願い申し上げます。